受け継がれる鞣(なめ)し工程
頑なに伝統を守り続ける
栃木レザーでは、昔ながらの鞣し方を守り続けています。
自然由来のミモザを使い、ゆっくり、じっくりと時間をかけて鞣す伝統を守り続け、品質にもこだわります。
伝統を受け継ぐということ。それが栃木レザーのあるべき姿だと、私達は考えています。
職人の高い技術力
職人がこれまで培った経験、知恵、技術は栃木レザーの財産です。
工場の機材を用いる工程はもちろん、手作業で行う仕上げ工程も、職人の技(わざ)なくしては成り立ちません。
革の厚みを均一にしたり、アイロンをかけたり、湿度や温度を見極めて乾燥の時間を調整したり――。
皮革製造では、職人の感覚に頼る場面が数多くあります。そのため栃木レザーでは、職人の技術力こそが“財産”であると自負しています。
フルベジタブルタンニンレザー
革本来の風合いを生かし、
使うほどに馴染む
“フルベジタブルタンニンレザー”の魅力
栃木レザーの革製品は全て天然由来の植物タンニンで鞣し、有害な物質を排出する薬品は一切使用しない“フルベジタブルタンニンレザー”です。
フルベジタブルタンニンレザーは、使うほどに革本来が含む油分がにじみ出て、色艶が増して味わい深くなっていきます。
鞣し工程では、ミモザの樹皮から抽出された樹脂を使用。自然にやさしい手法を用いることで、豊かな風合いと革本来のしなやかさを実現します。
最高級の革は世界最大規模の設備から生まれる
栃木レザーの鞣し工程では、天然のチェスナット、オーク、ミモザなどの樹皮から抽出された樹脂のタンニンを使用しています。
革をタンニンに漬けるためのピット槽は160ほどあり、これは世界最大級の規模。革を濃度の薄いピット槽から濃いピット槽へ移していき20日間漬け込むといったこだわりから、これほどの規模になりました。
栃木の自然が作り出す革の個性
鞣し工程で地下水を使用しているのも、栃木レザーならではのこだわりの一つ。
乾燥・仕上げの工程でも、夏は夕立ち、雷の発生が多く、冬の朝は寒さが厳しく、空っ風が吹く栃木の気候を見極めながら作業が進められています。
まさに、豊かな自然と地域ならではの環境により、栃木レザーは生み出されているのです。栃木レザーはこれからも、地域の自然に感謝しながら、皆様に愛される皮革の製造を続けていきます。