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・弊社のような皮革素材製造業者(なめし業者)をタンナーと言います。
革は太古の昔から人類の生活に活用されてきた天然素材です。長い歴史の中、世界各地では気候や環境によって様々ななめし手法が確立されています。皮革素材の産地として最も有名なのはイタリア、イギリス、フランスでしょう。特にイタリアは皮革業界のリーダー的な立場です。イタリアには有名な「バケッタ」と言う高級で非常に丈夫な素材がありますが、これはトスカーナ地方に5,000社もあると言われているタンナーの中で、フィレンツェのバダラッシィ・カルロ社など、わずか3社程度しか出来ないピット製法に加え、牛脚油をじっくりと染み込ませると言う手法で作られています。更にイタリアにはエルメスに革を供給しているフランスのディプイ社と肩を並べるフラスキーニ社、グッチやプラダに供給しているインカス社など、最高技術を保有するタンナーが数多く存在しており、世界最大のレザー見本市「リニア・ペレ」もイタリアで開催されています。
次にイギリスと言えば高級車のシートに採用されていた「コノリー・レザー」が有名ですが、既に企業としては存続していません。長い乗馬の歴史から、馬具を作る技術が皮革素材の製法に大きな影響を与えてきました。堅牢な革を作るために蝋をじっくりと染み込ませた「ブライドル・レザー」が有名です。タンナーとしてはJ&Eセジュイック社、1,000年の歴史を誇る老舗、J&F.Jパーカー社等が有名です。フランスはエルメス等に採用されているディプイ社を筆頭に、デュプイ社から分かれたアノネイ社、カルティエ、ルイ・ヴィトン等に採用されているルー社などがあります。この他、スペインのクルデサ社、羊で有名なマキシモ社、ドイツのブロイニンガー社など、ヨーロッパには世界的に著名な高級レザーの生産者が数多く存在しています。
日本にも国際的に話題となっている姫路の「白なめし」など、高度な技術を保有するタンナーは存在しています。時間が掛かるため、レザーの中心産地のイタリアでもわずか数社程しか出来ないピット手法をわが国で取り入れ、市場シェアの大半を占めているのが栃木レザーです。栃木レザーは日本で最高級のレザーを生産していると言う自負があります。
本年から、一般消費者に栃木レザーの最高品質をご確認頂きたいので、大手百貨店等の靴、鞄売り場では、栃木レザー社の皮革素材が使われた一部の製品には「素材表示ラベル」が付されています。是非、手に取って栃木レザー社の最高級素材の質感を確かめてください。
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